2012年11月20日火曜日

韓国経済の輸出依存度は80%:だから大丈夫?:変な理屈だと思うが

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●19日、韓国は景気低迷長期化で経済環境は悪化しており、内需不振と家計負債の増加により、複数の専門家が「1990年代に不況に苦しんだ日本の二の舞になる可能性がある」と警告している。写真は中国で売られる韓国製衣料。



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月20日 1時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66620&type=0

韓国の景気低迷、日本の二の舞も?
=輸出回復で好転可能か―韓国メディア

2012年11月19日、環球網によると、韓国メディアの「アジア経済」は同日、
韓国は景気低迷長期化で経済環境は悪化しており、内需不振と家計負債の増加により、複数の専門家が
「1990年代に不況に苦しんだ日本の二の舞になる可能性がある」
と警告していると伝えた。
しかし、韓国ウリ金融研究所のアナリストは
韓国は輸出依存度が高く、日本と同じ不景気に陥る可能性は低い
とみている。

アナリストらによると、韓国の資産価格は現在バブル崩壊状態にあるものの、
90年代日本に比べて規模は小さく、金融損失拡大の可能性も日本に比べて低いとみられる。
日本が90年代に景気低迷に至ったのは政府の経済政策失敗が原因で、
これに比べて韓国政府はすでに家計負債が経済発展を妨げる要因だと分かっているとした。

さらに、韓国経済の輸出依存度は80%と日本(10%)に比べて高いと指摘。
内需不振がそのまま経済への致命傷となる日本と異なり、
韓国は輸出環境を改善すれば景気回復が可能だと予測した


通常は外需依存度、すなわち貿易依存度が高いと外国の契機に左右されやすく危険だ、というのが一般的な論理
ところがここでは、韓国は外国依存度が高いので景気回復の見通しが高いという。
そういう論理もあるのか、と思ってしまう。
よく、「日本は貿易依存している」と専門家は述べ、貿易が回復しないと日本は失われた20年から回復できないと言うが、これは全部「ウソ」である。
日本は外需に依存していない。
 日本は内需国家である。
よって内需が回復しないと、景気は上向きにはならない。
ところが、十分豊かになっているため、内需は安定しており、突然の上昇などはとても見込めない。
豊かになるとほとんどのひとが、ブランドに飽きて、ユニクロで十分となる。
持てるモノを持てる状態になると、消費意欲は減退する。
 実際に持っていなくても、欲しいとは思わなくなる。
消費が喚起されないから、物の値段が下がり、デフレが進行する。
モノが豊かに供給されるシステムを持ってしまった日本の安定度ということになる。
 おそらくこういうところまで経済が進んだのは日本がはじめてだろう。
これが内需国家の宿命であり、外需国家だとそうはいかない。 
いわゆる先進国課題国になってしまっている。

このため、日中対立があっても日本の景気はほとんど左右されない。
対日経済制裁をかけても、日本にとってはほとんど無意味。
中国の論調はときどき今回の件で「日本は疲弊した」といったことを言うが、残念なことにこれはまったく当たっていない。
日本が平然としていられるので、最近は「日本の経済的底力」について述べる方向にニアンスがかわりつつあるということが見受けられるようになっている。
確かに日本に経済ダメージを与えているが、それは日本の外需依存度のほんの一部に過ぎない。
内需ベース日本では、中国の不買運動などは日本の経済中枢には大きな影響は及ぼさない。
中国側はそれと同等のダメージをこれからジワジワと受けるようになってくるため、日本よりも中国の方の警戒感が強まっている。

話を韓国に戻すと、韓国の経済は外需で支えられている。
単純にいうと貿易額で評価されている。
貿易量が多いと景気がよく、低いと不景気ということになる。
こういう状態は日本ではおっかなくてとてもやっていけないが、韓国はそういう状態に平然としていられる。
日本はどちらかというと、警戒感が先行する民族性をもっている。
日本は自分の国の景気を「あなた任せ」をすることを極度に嫌う。
韓国は外国に依存することに、ほとんどためらいを感じないようである。
ただそのときどきで景気がよければ満足、といった風である。
表面的にお金の額で評価し、その内容については触れないというか見ないように思える。
その場その場を「ままよ」で舵取りしているような雰囲気である。
果たして、それでいいのだろうか。 

日本のように用心深いのがいいのか、韓国のようにアッケラカンとしているのがいいのか
これは民族性の問題であってどうこうできるものではないようである。
しかし、日本人はどうころんでも韓国のような方向には進めないのではないだろうか。
なんでもかんでも自分でやりたがる、自分で技術を知識を習得したがる、そういう習性が日本人を日本人たらしめているのであろう。
だから、日本人はノーベル賞もとれるし、「ハヤブサ」を打ち上げ帰還させることもできたのであろう。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/23 07:37

【社説】ウォン高の奇襲を受けた輸出産業の悲鳴

 朴宰完(パク・チェワン)企画財政部(省に相当)長官は21日、危機管理対策会議で
 「政府は国内外の金融・為替市場の動向を細かく見守りながら、状況の展開によって必要ならば措置を取る」
と述べた。
 ウォン相場は今年6月初めの1ドル=1180ウォン台から、最近は1080ウォン台へと 5カ月で100ウォン上昇した。
 急激なウォン高で韓国企業の輸出競争力が急激に低下したため、政府は為替防衛に取り組む姿勢を公式に表明した格好だ。

 国全体の関心が大統領選挙に向いており、誰も国内外で何が起きているかに気付いていないが、
` 韓国の輸出企業はウォン高で息ができない状況だ。
 ウォン高が進む一方で、韓国の主な輸出品目でライバルとなる日本の円は下落しており、
 世界市場では韓国製品が値上がりし、日本製品が値下がりしている。
 これでは韓国製品の価格競争力が打撃を受けざるを得ない。
 ウォン・円相場は6月初めの100円=1500ウォンから最近は1320ウォンまで、180ウォンもウォン高が進んだ。

 さらに、日本の次期首相に有力視される安倍晋三・自民党総裁は
 「日本銀行の輪転機を回し、無制限に通貨を刷る」
と語った。
 日本の政界は露骨に円安進行を促しており、円はさらに下落する可能性が高い。
 世界市場で日本企業と競争する韓国の自動車、鉄鋼、造船産業などの輸出企業は戦々恐々としている。

 ウォン高の最大の原因は米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和第3弾(QE3)に乗り出したのをはじめ、先進国の中央銀行が景気を下支えするために事実上、無制限に資金を供給しているからだ。
 こうして供給された資金はアジアをはじめとする新興国へと流入し、新興国の通貨価値を無理に押し上げている。
 韓国は国家格付けが上昇したことで外貨が大量に流入しており、結果として通貨高のペースがほかの新興国に比べ速い。

 世界の景気低迷で来年の韓国経済の見通しは暗い。
 ウォン高がさらに進めば輸出がさらに厳しくなり、輸出に過度に依存している韓国経済の回復はさらに遅れざるを得ない。
 韓国政府は投機的な外貨資金の流入を抑えるための対策を急ぐべきだ。
 政権交代期の混乱したムードで政策的対応のタイミングを失うことがあってはならない。

 国家の格付けが上がったら上がったで喜び、今度は上がったことで苦しんでいる。
 どうもこの格付っていうのは、アメリカがドルを流し込むための策略ではなかったのか、と疑問してしまう。
 アメリカと中国ならなんでもありでやりそうである。
 そういうときしっかりしなといけないのは、外需に頼ることなく、内需でやって行かれる国家体質を作ることだろう。
 なにも企業の利益の上下で国家の格が上下するようなことはあってはならない。
 ソニーやパナソニックなどは切り捨ててもいいような状況を作らねばいけない。
 企業の失敗は企業が背負え!
 企業を救うために国家があるわけではない。

 韓国は内需でやっていかれる体質を作り、外需で利益が出たら「儲け!」ってくらいにならないと。
 といってもそれはむりだろうな。


おまけのおしゃべりを。

朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/23 11:07
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/23/2012112300902.html

ソニーとパナソニック、格付け下方修正

 日本の代表的企業、ソニーとパナソニックの信用格付けが「投機的」とされるレベルに低下した。
 両社はサムスン電子やLG電子など韓国勢に押され、テレビなどの主力製品が販売不振に陥っている。
 格付けまで低下したことで、今後の資金調達が困難になる事態も予想される。

 格付け会社のフィッチ・レーティングスは22日、ソニーの格付けを「トリプルBマイナス」から「ダブルBマイナス」へと3段階、パナソニックの格付けを「トリプルBマイナス」から「ダブルB」へと2段階引き下げ、格付け見通しも「弱含み(ネガティブ)」とした。

 フィッチはソニーについて「主力製品で先導的役割が弱まり、競争激化、円高などで回復が遅れるとみられる」と指摘した。
 ソニーは最近、7四半期連続で赤字を計上し、株価が過去の最高値水準の5%まで暴落した。
 ソニーは今年200億円の黒字を予想しているが、金融業界では目標達成は困難とみている。

 パナソニックもテレビなど主な事業分野で競争力が低下していることに加え、キャッシュフローが不足していることが格付けの引き下げ要因となった。
 パナソニックは今期の赤字が7650億円に達する見通しだ。
 前期も7721億円の大幅な赤字を計上した。
 パナソニックは2期連続赤字で過去20年の純利益が吹っ飛んだ。

 これに先立ち、フィッチは今期4500億円の赤字が予想されるシャープの格付けも「シングルBマイナス」へと6段階引き下げた。

 無能な企業は潰れるのが常識。
 生き残る才覚のない企業は消えていくのが当然。
 当たり前のことは当たり前に起こっていい。
 出なけりゃ社会に存在する意味が無い。



【 見えない歪み 】


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