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朝鮮日報 記事入力 : 2013/01/13 07:16
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/13/2013011300070.html
【コラム】10億ウォンもらえるなら1年間刑務所に行ってもいい?
教育現場にともった「赤信号」をこれ以上放置してはならない。
高校生の41%が「10億ウォン(約8400万円)もらえるなら、1年間刑務所に入ってもいい」と回答した。
これは民族運動団体「興士団」透明社会運動本部が先日、2000人の小中高校生を対象に行ったアンケート調査の結果で明らかになった。
また「他人の落とし物を拾ったら自分で使う」と答えた児童・生徒は、高校生62%、中学生51%、小学生でも36%で、
さらに「宿題をするとき、インターネットに載っている内容をそのまま写す」と答えた割合も、小学生で47%、中学生68%、高校生では73%となった。
ここから学年が上がるほど倫理意識が希薄になっていることがよく分かる。
慶尚北道のある中学校で、ある道徳教師が昨年秋に次のような体験をした。
給食の時間に横入りをする生徒に
「列に並べ」
と指導すると
「はあ? 何度もばかなこと言ってんじゃねーよ」
と言い返されたという。
その生徒は勉強もよくできてクラスでは人気者の学級委員だった。
この教師は
「道徳を教える者として恥ずかしく思った」
と話した。
毎年3月の新学期を前に、小学校ではどの先生も6年生の担任を引き受けたがらないという。
「最近の6年生は昔に比べて体が大きく、扱いが大変」というのがその理由だ。
授業中に教師にくってかかったり暴言を吐いたりするなど、やりたい放題のようだ。
韓国教員団体総連合会(教総)が2011年10月に首都圏の中高生4 人に小型のボイスレコーダーを持たせ、4時間にわたり学校での様子を録音させた。
すると生徒たちは1時間に平均49回、75秒に1回ずつ、ののしり言葉を口にしていたことが分かった。
教育の基本的な役割の一つは健全な市民を育てることにある。
「法と秩序を守り、弱者を助け、正義は勇敢に実行する」
ことを学校で教えなければならないのだ。
そのために国は「国民共通の教育カリキュラム」を作成し、これを学校で児童・生徒に履修させる。
ところがその結果は正反対だ。
極端な利己主義と物質主義に染まった子どもたち、法と秩序を無視し、暴言と暴力に慣れた子どもたちが徐々に増えているのだ。
京畿道のある中学校の道徳教師は
「どのクラスでも20-30%の生徒にとって、法と秩序を教える道徳教師など笑いものだ。
彼らのせいで授業は不可能なのが実情だ」
と語る。
これはもちろん子どもたちだけの責任ではない。
子どもをクラス委員にしなかったと言っては学校に押し掛け、担任の髪の毛をつかんで引きずり回す保護者、
子どもたちの悩みを真剣に聞こうとしない一部の教師、
校内暴力加害者の子どもの親が逆に学校で暴れる現実など
、問題点を挙げれば切りがない。
われわれはこれまで子どもたちの高い学力と成績にばかり一喜一憂してきた。
3-4 年ごとに発表されるPISA(OECD〈経済協力開発機構〉生徒の学習到達度調査)やTIMSS(国際数学・理科教育調査)で、韓国の子どもたちは常に世界で1、2位を争うトップクラスだ。
しかしこの結果は、必ずしも大韓民国の未来を明るくしてくれるわけではない。
小学生の12%が「10億ウォンもらえるなら刑務所に入ってもいい」と語る現実が、崖っぷちに立たされた韓国の教育の現実を示している。
15日に予定されている教育科学技術部(省に相当)による大統領職引き継ぎ委員会への業務報告では、この深刻な状況からまずは議論しなければならない。
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やはり、「人生、ゼニや」ですか。
「お金持ちが一番えらい」
「お金持ちになるために教育を受けるのや」
誰も「法と秩序を守る小市民」などになりたいとは思っていない。
親の夢が子供に繁栄される。
「エライひとになるうやで」
「ケーキ屋さんになりたい」「お花屋さんになりたい」ではあかんのや。
「少年よ野望をもて」、クラーク先生は偉かった。
【 見えない歪み 】
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