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朝鮮日報 記事入力 : 2012/12/24 12:17
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/24/2012122401225.html
【社説】個人の生産性を高め、労働力高齢化を克服せよ
昨年度の韓国における労働者の平均年齢は39.6歳で、これは2001年の36.5歳に比べて3.1歳高くなった。
10年前は、 15-29歳の労働者が427万人で最も多かったが、現在は360万人で15.7%減少している。
その一方で40代は1.5倍、50代と60代は2倍に増えた。
これらは雇用労働部(省に相当)が1740万人の賃金労働者全体を分析した結果、明らかになった。
韓国は世界で最も早いペースで高齢化が進んでいる。
全人口のうち65歳以上の高齢者の割合が7-14%の場合は「高齢化社会」、14-20%を「高齢社会」と呼ぶ。
日本は 1970年に初めて「高齢化社会」となり、それから24年後に「高齢社会」に突入したが、2000年に「高齢化社会」となった韓国は、18年には早くも「高齢社会」に突入する。
このような人口構造の変化は、まず労働者の高齢化という形で表面化してきた。
労働現場では高齢化とともに高学歴化・脱製造業化も同時に進んでいる。
現在、大卒以上の労働者は540万人で、10年前に比べて88.0%増加したが、一方で中卒以下は 61.6%減少した。
また専門職は36.0%、事務職は53.0%増加したが、単純労働者は15.8%減少した。
産業の実情に合わない高学歴者の過剰な供給は、人的資源の浪費に加えて、高学歴化による「学歴インフレ」をあおり、個人と家庭に苦痛を与える大きな原因となってしまっている。
ただし製造業従事者減少の原因に関しては、高学歴化ではなく産業全体を支える製造業の斜陽化によるものという見方もある。
この点については引き続き綿密な検討が必要だろう。
韓国の労働生産性は世界の主要国の中では最低レベルで、
投入された費用に対する生産性は、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国の中では23位だ。
その一方で1週間の平均労働時間はトルコに次いで2番目に長い。
韓国で労働時間が非常に長いのは週末労働や残業が多いためだが、
その効率も非常に低い。
ブルーカラーが多い製造業の生産性は、2008年以降の3年間で16.6%上昇したが、ホワイトカラーが多い金融・保険・教育などのサービス分野はいずれも 10%前後低下している。
大統領選挙で当選した朴槿恵(パク・クンヘ)氏が掲げる経済分野の公約には、定年の60歳への延長、公共部門での非正規職の正規職への転換などはあるが、労働者個々の生産性を高め、生産現場の高齢化に対応する政策については言及がない。
企業が研究開発やホワイトカラーの生産性向上に投資した場合、政府も補助金の支給や減税を行うなど、労働者のレベルアップ対策に取り組んでいかねばならない。
』
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朝鮮日報 記事入力 : 2012/12/25 10:46
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/25/2012122500501.html
歴史学者、高齢者暗殺団の出現予測で波紋
「高齢者は社会の費用を食いつぶす剰余人間」
ソウル大学で講師などを務めたことのあるソウル市文化財委員会委員(50)が自らのツイッターに
「2030年代には高齢者暗殺団が出てくるかも知れない」
と発言し、波紋を呼んでいる。
同氏は22日、「経済学者の予測」と題し
「社会的弱者を負担あるいは成長の障害とする見方が改められない限り、高齢者こそ社会的費用を食いつぶす剰余人間になってしまう」
とした上で、上記のようにツイートした。
このツイッターは200回以上リツイートされ、ネット上に広まっている。
同氏はソウル大学などで韓国史を講義したことがあり、ツイッターでは歴史・人文学分野で影響力のある人物1位(コリアン・ツイッター社による集計)にも選ばれている左翼的な歴史学者だ。
同氏はこの日ツイッターに6回自らのつぶやきを掲載したが、その中には
「高齢になるほど利己的になり、社会正義に対する認識も弱くなる。
高齢者に正義感を持たせることも、高齢化社会に備える道だ」
という趣旨の内容もあった。
同氏は
「裕福な高齢者が貧しい高齢者を支援するケースはほとんどない。
彼らが主に教育を受けた1940年代から60年代は、
愛国心を植え付ける教育ばかりで、社会正義が教えられることはなかった」
とも発言している。
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「経済成長」のみを社会の評価基準にしているかぎり、そういうこともありえるかもしれない。
ゼニの高だけで他者を評価しようとする韓国社会の風潮は「高齢者暗殺集団」が出現しても驚くにはあたらない、ということになるだろう。
【 見えない歪み 】
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