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朝鮮日報 記事入力 : 2012/12/02 09:09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/02/2012120200126.html
【萬物相】無愛想な韓国人
86ユーロ(約9200円)を支払ってベルリン-パリ間の大陸横断バスに乗ると、到着まで15時間くらいかかる。
ベルリンを出発する夕暮れ時には、バスの中は水を打ったように静まりかえっている。
夜通し走り、夜明けごろバスがフランスの国境を越えると、車内が急ににぎやかになる。
乗客のほとんどは出発時と同じ顔触れなのだが、それが信じられないほど車内の空気が浮き立つ。
騒ぎ、笑い声があふれ、腕を広げるジェスチャーまで大きくなる。
胸を張り、皆が口々に「フランスに来た」と声を上げる。
ソウル大学心理学科は数年前、感情を表す韓国語430語を選んだ。
「気楽だ」「うれしい」「(会えて)うれしい」のように「快」の感情を表す言葉は30%にも満たなかった。
その代わり「腹立たしい」「悔しい」「みじめだ」のような「不快」を表す表現が72%を占めた。
祥明大学も韓国人が多く使う感情表現慣用句500個を調べた。
「胸がしびれる(つらいという意味)」「脈が途切れる(がっかりするという意味)」「きゃーという声も出せない(小さな反論もできないという意味)」のような言葉は「心が軽い(気楽だという意味)」「得意になる」のような表現よりも3、4倍多く使われていた。
米国の調査会社ギャラップが、151カ国の人々が暮らしの中でどのぐらい感情を表しているのかという調査を行った。
各国の成人1000人を対象に
「きのうも周りの人に大事にされたか」
「きのうたくさん笑ったか」
「きのう面白いことをしたか」
と尋ねた。
「苦痛・心配・悲しみ・ストレス・怒り」
がどのようなものなのかも訪ねた。
すると無愛想な国の1位としてシンガポールが挙がった。
豊かな国にもかかわらず、仕事への満足度が2%にすぎなかった。
「学校で他人と違う行動をしないようにと習い、感情表現をためらう」
という分析がなされた。
中国の古典『水滸誌(すいこし)』や『金瓶梅(きんぺいばい)』では登場人物が「怒りが爆発して死んでしまいそうだ」と話した後、すぐに倒れて死ぬ。
そのような中国人も「無愛想な順位」は60位とある程度感情表現をしていた。
他の人の前で徹底的に感情を隠す日本人ですら80位だった。
韓国人は20位で、日本人や中国人よりもかなり感情を隠し、無愛想だった。
一方、闊達(かったつ)さでは欧州や中南米のラテン系の人たちが目立っていた。
人間は約80個の顔の筋肉を動かして7000種類の表情を作る。
笑うときは15個の筋肉を使い、顔をしかめる際には80個をほぼ全て動員する。
顔の筋肉を片方だけ使うとしわができる。
「10位圏の経済大国」だからといって、その順位の分だけ幸せなのではない。
われわれが頻繁に使う感情表現の慣用句は
「悲しみ>怒り>恐れ>喜び>憎しみ>愛」
の順だった。
その上さらに、口数が少ない。
誰でも皆、大事にされながら、たくさん笑い、楽しく過ごしてほしい。
最近の韓国人は顔の筋肉を使い過ぎてゆがんでしまいそうだ。
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【 見えない歪み 】
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