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朝鮮日報 記事入力 : 2013/02/04 09:30
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/02/04/2013020400586_2.html
済州島に押し寄せるチャイナマネー
済州市翰林邑にある「アデンヒル・ゴルフ・リゾート」は昨年4月に分譲が始まり、これまでに売れた約120戸のうち70%を中国人が購入した。
最も小さい155平方メートルの物件で価格は6億2000万ウォン(約5270万円)する。
マーケティング担当のナム・イェファさんは
「香港から内モンゴル自治区まで、中国全土から購入者がやって来る」
と話した。
最大物件(538平方メートル)の分譲価格は38億ウォン(約3億2000万円)だ。
天井はイタリアのトスカーナ風、床はスペイン産の大理石を敷き詰めた。
同サイズの物件3棟のうち1棟が既に売れ、購入者はやはり中国人だった。
開発業者の西海建設は08年から09年にかけての世界的な金融危機で韓国に不動産景気が悪化したことから中国に目を向けた。
現在は中国国内の海外不動産投資会社と提携し、投資家の誘致を進めている。
関係者は毎月中国に出張し、顧客誘致チームの5人は中国語が流ちょうな人材を採用した。
同リゾートのヒョン・インホ営業チーム長は「4月の入居開始時にはリゾートの従業員が100人に増えるが、全員に中国語教育を受けさせる予定だ」と説明した。
西海建設は年内に300戸を完成させ、最終的に500戸を建設する計画だ。
道路を挟んで向かい側には中国企業との合弁でコンベンションセンター、チャイナタウン、コンドミニアム、博物館が建つ。
■中国人の土地取得が過去最高に
中国人が保有する済州島内の土地は、金額ベースで昨年9月に米国人を抜いて外国人では最高となった。
済州特別自治道によると、昨年末現在で中国人が保有する道内の土地は 1241億ウォン(約105億円)相当。
累積取得件数も1548件となり、米国(1298件)を超えた。
現在外国人所有の土地は9.8平方キロメートルで、林野とレジャー用地が全体の97%を占める。
10年2月に不動産投資移民制度が実施され、11年から中国人の投資が急増した。
同制度は済州道で50万ドル(約4640万円)以上の不動産を購入すれば、道内に5年間居住可能なビザを発給。
5年経過後には永住権を与える内容だ。
中国人所有の土地は過去5年間で90倍近く増えた。
中国人の投資余力が高まったことも一因だ。
リゾート業界によると、中国人購入者のうち相当数は米国、欧州にもリゾート物件や別荘を保有している。
6億ウォン(約5100万円)のリゾートをデビットカードで一括払いするケースもある。
ラオンレジャー開発のジャ・スンフン・チーム長は
「済州島は中国でも観光地として有名で、上海から飛行機で1時間台という便利さもメリットだ」
と指摘した。
一方、経済状況が苦しい米国人、日本人による済州島での土地所有面積は過去5年で半分近く減少した。
■中国資本の相次ぐ大型投資
企業は中国人による投資誘致に熱心だ。
済州市翰林邑にある「ラオン・プライベート・タウン」は分譲済みの約700戸のうち236戸が中国人に販売された。
同リゾートは中国人を誘致するため、ゴルフ、乗馬などのレジャープログラムを運営している。
済州島には中国語で対応する不動産仲介業者も登場した。
済州島では企業による投資も中国が圧倒的な1位だ。
過去5年間の済州島の外国人投資状況によると、大型投資案件9件のうち7件が中国資本で、いずれもメディカルツーリズムを含むリゾート・観光事業だった。
地元住民は中国人の不動産投資で景気が上向くと歓迎している。
しかし、済州島が中国化し
「第2の海南島になるのではないか」
といった懸念の声も上がっている。
済州道議会の金太石(キム・テソク)議員は
「統計には表れないが、中国人が韓国人名義で投資するケースも多い」
と指摘した。
雇用創出効果がそれほど大きくないという指摘もある。
済州道の中小建設会社の間では、済州道でリゾート開発を行う大企業が発注価格を値切ったり、道外から下請け会社を連れて来たりしているとの批判も少なくない。
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おそらく中国脱出の足がかりだろう。
5年で永住権を与えるというから、中国人にとっては逃亡地としてなかなかメリットがある。
韓国で一回クッションをおいてさらにその先へということかもしれない。
お金の迂回地としては韓国はグッドかもしれない。
そういえば、韓国マネーが対馬を買っているという話があったが、あれはどうなったのだろう。
自衛隊の基地を取り囲むように買っているという。
韓国への自衛隊の侵攻を阻止するという目的でもあるのだろうか。
こっちは政治目的にようである。
【 見えない歪み 】
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