_
『
朝鮮日報 記事入力 : 2013/02/14 13:16
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/02/14/2013021401383.html
加波島の風力発電機、完成後止まったまま
昨年9月、済州島の南側に位置する加波島に設置された最新型の風力発電機2基が、一度も稼働することなく無用の長物となっている。
済州道は2011年11月、自然景観の美しい加波島を「無炭素(カーボンフリー)の島」とすることを決め、この事業の一環として、韓国南部発電が24億ウォン(現在のレートで約2億円、以下同)を投じて1基250キロワット規模の風力発電機2基を設置した。
加波島のシンボルとなったこの風力発電機は、島民約280人分の消費電力(最大224キロワット)を賄い、年間で温室効果ガス677トンの削減効果、原油2億ウォン(約1700万円)の輸入代替効果があると期待されていた。
済州道と南部発電の計画では、昨年9月に完工して稼働に入る予定だったが、発電機は今も止まったまま放置されている。
生産した電気を電力に変換する電力変換装置や電力貯蔵装置などの制御装置に問題が生じ、稼働できずにいるのだ。
これらの装置は、市場の先占を狙った企業が無償で提供した。
電力変換装置を無償設置したA社は、設計容量が1000キロボルトアンペアだったにもかかわらず350キロボルトアンペアの装置を取り付けたため、過負荷が発生した。
同じく無償で電力貯蔵装置を設置したB社も、設計基準となる2000キロワット時をはるかに下回る容量850キロワット時の装置を取り付けた。
これを受け、南部発電は風力発電機を製造したインドの企業に発電容量を貯蔵装置や変換装置に合わせて下げてほしいと要請したが、拒否されたという。
済州道の関係者は「企業側では容量が小さくても稼働に問題はないと予測していた。
10月までに政府から予算配分を受け、設備を補完するつもりだ」と話している。
一角では、昨年9月に済州道で開催された世界自然保護会議(WCC)に間に合わせようと完工を急いだため、こうした問題が発生したのでは、との批判も出ている。
』
【 見えない歪み 】
_