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朝鮮日報 記事入力 : 2013/02/13 09:57
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/02/13/2013021300721.html?ent_rank_news
核問題:もしソウルに核爆弾が投下されたら…
北朝鮮が実験した6-7キロトンの核兵器の威力とは
北朝鮮による3回目の核実験は、今のところTNT爆薬換算で6000-7000トン(6-7キロトン)の威力を持つと推定され、失敗ではないが完全な成功と見るのも難しい、という評価が多い。
核の専門家、金泰宇(キム・テウ)元統一研究院長は
「核実験に『失敗した実験』はない。
もし核爆弾が爆発しなかったとしても、失敗原因に関するデータは収集されているため、北朝鮮は少しずつ核兵器の開発を進めてきている」
と語った。
北朝鮮による今回の核実験で検出された6-7キロトンという威力は、 1945年に広島に投下された原子爆弾(15キロトン)と比べ、半分以下の水準だ。
しかしソウル上空にこの爆弾が投下された場合、半径数キロ以内は焦土化し、数十万人の死傷者が出かねない。
威力6-7キロトンの核兵器がソウル上空で爆発した場合、どのような被害が生じるかについては、まだ本格的なコンピューターシミュレーションの結果が出ていない。
黄一淳(ファン・イルスン)ソウル大学原子核工学科教授は
「広島と同様、 500メートル上空で6キロトン規模の核爆弾が爆発したと仮定すると、火の手は半径1.2キロの地点まで達し、建造物の破損は半径2キロの地点まで及ぶものと推定される」
「ソウルの人口密度を考慮すると、2カ月以内に20万人の死者が出ることもあり得る」
と語った。
米国国防総省は1998年、威力15キロトンの核兵器がソウル市竜山区上空で爆発した場合の被害範囲について秘密裏にシミュレーションを行った。
その結果、半径 150メートル以内の建造物は蒸発し、1.5キロ以内の人間は全身に3度熱傷(皮下組織にまで及ぶ重度のやけど)を負うことが分かった。
死者数は計62万人に上ると推定された。
韓米情報当局は現在北朝鮮が保有している核兵器について、重さ2-3トンの初歩的なレベルのものだと評価してきた。
このレベルの核兵器は、北朝鮮が保有するIL28爆撃機には搭載できるものの、戦闘機や弾道ミサイルに積むことはできない。
韓米両軍当局は、IL28爆撃機が配備されている北朝鮮軍の基地を既に把握しており、しかも爆撃機は機動性が低いため、核爆弾を積んだ爆撃機が韓国領空に入る前に迎撃できるとしている。
しかし、北朝鮮がスカッド・ノドンなどの弾道ミサイルに積めるほど核弾頭の小型化に成功したとすると、脅威は段違いに高まる。
現在韓国軍にはまともな迎撃手段がないからだ。
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