●28 日に国会内で開催された人事聴聞会で、議員からの質問に答える尹炳世(ユン・ビョンセ)氏。外交通商部(省に相当)長官に指名されている尹氏は、娘の奨学金不正受領や交通違反による罰金未納問題などについて「過ちがあったことについては反省している」と述べた。
心配になってきた。
外交というのは、ポーカーみたいなものだ。
腹の中をさらさないこと、表情に出さないことで、勝負をかけていく。
それが外交の基本であるはずなのだが、この外務大臣、なんとも正直に腹の中をさらけ出してしまった。
外交ができないということは、周辺国からとても手を組めないと危惧が起こってくる。
何をばらされるわからないから、信用度は落ち、交渉ではダンマリ対応になる。
「秘守義務」すらまっとうできない国とは手を結べなくなる。
それでは前に進まない。
外交における秘密事項は墓の底までもっていくのが外交の前提であろう。
「腹芸ができてナンボ、というのが外交である」
『
朝鮮日報 記事入力 : 2013/03/01 10:50
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/01/2013030100548.html
【社説】核問題の最中に周辺国の外交順位を付ける外相候補
「わが国が外交で力を傾けるべき国の優先順位」を尋ねる国会人事聴聞会での質問に対し、外交通商部(省に相当)長官に指名されている尹炳世(ユン・ビョンセ)氏は先月27日、書面で
「わが国にとって最も優先すべき外交パートナーは米国で、
その次は中国だ」
と回答した。
尹氏はさらに
「経済面での比重や、韓半島(朝鮮半島)の平和・繁栄実現に向けての役割や影響などを考えると、中国は米国に次ぐ外交パートナーになると考えている」
「日本とロシアも重要な外交パートナーだ」
などの見方も同時に示し、韓半島周辺4カ国の重要性について
「米国、中国、日本、ロシア」と順位を付けた。
尹氏は翌28 日、この発言について同じ国会人事聴聞会で
「趣旨に合っていない資料が作成された。
何らかの順位を付ける意図は全くなかった」
と弁解した。
外交政策上の重要性が相手国ごとに異なり、そのことを念頭に置いて政策を組み立てるのは至極当然のことだ。
韓国の外交通商部も同様で、安全保障や経済面での重要性に基づき、世界の地域ごとに拠点となる国を選定して外交政策を進めている。
しかしその重要度の順位をあえて公表する必要はない。
後回しにされた国から無用の誤解を招く恐れがあるため、表面上あいまいな態度を取るのは外交の基本だ。
2月12日に北朝鮮が3回目の核実験を強行したことを受け、米国と日本は直後に首脳会談を開催し、北朝鮮に対する厳しい制裁を行うことで一致した。
これに対して中国とロシアは「制裁よりも6 カ国協議を通じて核問題の解決を目指す」という異なった方針で一致した。
韓国は韓米同盟を強化する一方で、北朝鮮に強い影響力を持つ中国とも高いレベルでの対話を続けねばならない。
それには核問題で日米と中ロが対立しない雰囲気を造成し、両陣営間の立場の違いを狭めることが必要になってくるはずだ。
このように困難な課題を抱えているにもかかわらず、外相候補の尹氏はこの4カ国に優先順位を付けて公表した。
これでは韓国が両陣営の仲裁者としての役割を本当に果たすつもりがあるのか、疑いの目を向けられてもやむを得ないのではないか。
見方を変えれば、とんでもない自害行為をしてしまったかもしれないのだ。
尹氏が日本を中国の次としたことについては
「歴史問題や独島(日本名、竹島)問題で対立する日本に対し、何らかの警告メッセージを送るため」
という見方もある。
しかし韓国にとって当面の問題は日本との歴史問題ではなく、北朝鮮の核実験に伴う深刻な安全保障問題だ。
この危機克服の先頭に立つべき外交通商部長官候補者の軽々しい失言が、
いつか想定外の障害となってわが国に跳ね返ってこないことを祈るばかりだ。
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2013/03/01 10:52
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/01/2013030100549.html
「外交の順位は米中日ロ」 外相候補の発言に批判相次ぐ
外交通商部(省に相当)長官に指名されている尹炳世(ユン・ビョンセ)氏が、国会での人事聴聞会で議員からの質問に対し、書面で
「米国、中国、日本、ロシア」と外交の優先順位を付けたことについて、
外交関係者や国際政治の専門家などの間から
「非外交的」
「国益にプラスにならない発言だ」
などの指摘が相次いでいる。
尹氏は先月28日に国会外交通商統一委員会で行われた人事聴聞会で上記の指摘を受けた際
「誤解される恐れがあった。ランキング(順位)を付ける意図は全くなく、G2(主要2カ国)時代に米国と中国の役割が大きくなっていることを強調したかっただけだ」
と説明した。
■「同窓会でも親しい参加者の順番など付けない」
韓国外国語大学のナムグン・ヨン教授は
「学校の同窓会で、誰と親しいかという順番を付ければ関係がギクシャクする。
ましてや国の外交で順位を付けるなど非常に不適切だ」
「そんなことを尋ねる国会議員も、またそれに正式に答弁する長官候補のいずれも常識外れだ」
と指摘した。
複数の外交官は
「長官候補者の発言について過敏に反応するのは適切ではない」
としてコメントを避けたが、ある外交官幹部は
「中国は米国と並ぶG2として浮上している。
そのような現実からすると、内容面では決して間違っていない」
との見方を示した。
しかし、ある前職の外交官は
「どこの国でも非常に重視する国とあまり重視しない国があって当然だ。
これは国家戦略という次元ではごく当然のことだ」
としながらも
「それはいかなる場合でも外部に発信することではない。
しかも韓国にとって大きな影響を及ぼす4カ国に点数を付けて順位を決めるようなことは、国益にマイナスになるだけだ」
と述べた。
ある中国専門家も
「中国の対北朝鮮政策の変化を引き出すには、中国には大いにリップサービスをしておくべきだ。
ところがその中国に対し『あなたがたは米国の次だ』とくぎを刺してしまうと、外交の手段を自ら狭めてしまう」
と批判的だ。
■「日本へのメッセージ」との見方も
尹氏の書面による答弁について、一部では「非常に意図的」との見方を示している。
国立研究所に所属するある研究者は
「メディアに公表される書面の答弁書に、外交政策における周辺国の序列を付ければ問題になるのは当然だ。
このことを30年の外交官経歴がある尹氏が知らなかったはずがない」
と述べた。
とりわけ外交官らの間では
「(尹氏の書面による答弁は)朴槿恵(パク・クンヘ)政権による日本へのメッセージだ」
という見方が支配的だ。
韓国政府はこれまで周辺4カ国を「米国、日本、中国、ロシア」の順で呼んでいたが、
尹氏はこの中で日本と中国の順番を変えた。
韓国との間で歴史認識問題や領土問題を抱える日本に対し、朴槿恵政権がいかなる姿勢を持っているかがうかがえるわけだ。
ある外交筋は
「朴大統領も先月25日の就任演説で、周辺国を米国、中国、日本、ロシアの順に呼んだ。
日本はこれにショックを受けたと聞いている」
と述べた。
日本の毎日新聞は26日付で
「歴代の韓国大統領の就任演説で、日本が中国の次に呼ばれたのは初めて」
「韓国の外交政策の中心が米国と中国に傾いているのではないか」
などと報じている。
朴大統領は25日、就任を祝うため来韓した日本の麻生副首相に対し
「歴史を直視すべき」
「被害者の苦痛を心から理解すべき」
「歴史問題は非常に残念なこと」
など、直接には言いにくいはずの言葉をあえて用いた。
これは他国の特使との面会には全くなかったことだ。尹氏の発言は新政府のこのような雰囲気が反映されたものとの見方もある。
』
この政権、まったくどうしようもない。
相手にしない、というのが最良の選択かもしれない。
内閣首相制なら、できの悪い首相は引っ込んでもらい、スゲ換えがきく。
公選大統領制では「5年」は無理になる。
まったくデキの悪い大統領を頭においたために、とんでもないことになりそうだ。
この5年で、韓国はどこまで沈んでいくのだろう。
そう考えると、首相が1年少々で交代する日本の議会制のほうが、どれほどマシのことかとしみじみ思ってしまう。
『
サーチナニュース 2013/03/01(金) 19:25
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0301&f=politics_0301_007.shtml
韓国大統領、日韓関係の発展は日本の反省が前提と主張
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は1日午前、ソウルで行われた独立運動が始まった日を記念する式典で演説し
「日本がかつて犯した侵略の罪を深く反省してこそ、日韓関係の新しい発展を迎えられる」
と語った。中国国際放送局が報じた。
パク大統領は記念式典で、
「歴史は鏡であり、自分自身を映すほか、今後の新しい希望をもたらすカギでもある。
韓日間に起きた侵略と被侵略の歴史は1000年が経過しても変わらない事実だ。
日本が歴史を直視し、責任ある態度で深く反省して初めて韓日関係は新たな発展を迎えることができる」
と述べた。
』
「はじめから喧嘩腰」では日韓の見通しはない。
こうなると日本も韓国への肩入れをもはやしないであろう。
「日韓関係は終わった」と言ってもいいかもしれない。
日本は韓国抜きで政治経済の政策を常態化させていくことになるだろう。
つまり簡単にいうと
「韓国はいらない」
ということである。
日本の韓国への不信感はもはや修復できない、ということである。
日本は韓国に通貨戦争を仕掛けている。
韓国を叩き潰してしまおうという作戦のようである。
「韓国はいらない」となったら、そのくらいのことはやりそうである。
最近の日本は強い。
それはおそらく、
中国からの戦後2/3世紀にもわたる痛めつけに嫌気がさしてきたためではなかろうか。
日本は耐えて耐えるタイプである。
そしてそれが極限を超えると、切れて反撃に転じる。
その線がどこにあるのか、中国と韓国は見極めないといけない。
これ以上やってはいけない、という「日本のしきい値」を見極めるのが外交である。
中国はこのしきい値を破ってしまった。
ために、日本は反撃に転じている。
こうなると、日本を止めることはできない。
こういうときの日本は捨て身になる。
韓国は中国に引きづられて同じようにしきい値を破ってしまった。
日本にとってこうなると韓国とは「叩き潰す相手」となってしまう。
中国のような覚悟はいらない。
さほどの相手ではない、そう思っている。
この辺で、そろそろちゃんとした二国間対等での仕方で対応すべきだろうと考えているのだろう。
相手が強くでれば、こちらも強く出る、ということである。
それだけで充分だろうと見通している。
韓国は数字的な経済成長に浮かれて舞い上がって踏み誤ったと思う。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月4日 15時14分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69982&type=0
<竹島問題>
安倍首相による関係改善の計略は失敗、日韓の対立はさらに激化―香港紙
2013年3月1日、香港・太陽報は
「安倍晋三首相、朴槿恵(パク・クネ)新大統領の籠絡狙うも失敗」
を掲載した。
尖閣諸島、竹島、北方領土と四面楚歌の状況にある日本。
安倍首相は韓国とロシアとの関係を改善し、全力で中国に対抗しようと考えている。
韓国に対しては、朴槿恵新大統領の就任式に特使を派遣して積極的な外交を展開している。
だが朴大統領はその誘いには乗らず、特使として派遣された麻生太郎副総理兼財務相を冷淡に扱った。
実際のところ、朴大統領が日本との関係改善を考えたとしても、韓国の反日世論がこれほど盛り上がっている現状では方針転換は難しい。
むしろ朴大統領就任後、日韓の関係はさらに難しいものとなっている。
竹島問題に加え、経済問題も浮上した。
アベノミクスによる円安政策で韓国輸出業は大きなダメージを受け、
韓国側は望まぬ通貨戦争に巻き込まれるであろう。
韓国民間団体・路地裏商圏生存消費者連盟は1日から日本製品ボイコットを呼びかけているが、これはまだ始まりに過ぎない。
』
【 見えない歪み 】
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