『
朝鮮日報 記事入力 : 2013/03/10 09:22
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/10/2013031000118.html
【萬物相】「独身社会」
かつて、40歳を超えたフランス人の独身男性になぜ一人で暮らしているのかと尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。
「私の世代の男性は若いころに就職難を経験し、結婚を先送りしたため、独身生活に慣れている人が多い」。
フランスには独身者の権利を代弁する独身者の協会があるが、その会長は
「独身者がフリーセックスに溺れた人ばかりだと思わないでほしい」
と語った。
それぞれに事情があり、病気の親の面倒を見るため結婚できないケースも少なくないという。
フランスの人口6000万人のうち、一人暮らしの人口は2001年に700万人を超えた。
男性が300万人、女性が400万人で、経済力のある女性ほど独身族が多かった。
女性労働者のうち独身者は9%だったが、企業の女性幹部のうちでは21%に上った。
独身女性の37%が性関係を週1回以上持つとの調査もある。
また、独身族は年間75万ウォン(約6万4000円)ほどを書籍やCDの購入に充てており、フランスの文化産業は独身者に支えられているともいわれる。
単身世帯が全世帯に占める割合は、
米国が28%、
スウェーデンが47%、
日本が31%
などとなっている。
米国の社会学者、エリック・クリネンバーグ教授が昨年一人暮らしの男女約300人にインタビューしたところ、高所得の専門職者ほど独身が多かった。
既婚者に比べ社交的で、ボランティアにも積極的だった。
同教授は、女性の地位が上昇し、寿命が延び、通信と都市文化が発達したことで、一人で暮らしやすい社会になったと説明する。
韓国でも単身世帯の割合が25%を超えた。
20-40代の独身女性のうち、47%が結婚してもしなくてもいいと考えている。
統計庁が昨年に35-39歳の独身女性を調査したところ、50歳になっても未婚のままだと予想した人は73%だった。
同年齢層の独身男性では、この割合は56%だった。
また、統計庁は先ごろ公表した「婚姻状態生命表」と題する資料で、2010年生まれの男児の21%、女児の15%は結婚しないまま生涯を終えるとの予測を示した。
年々晩婚化が進み、離婚と「自発的独身」は増えている。
こうした状態が続けば「独身社会」にならざるを得ない。
ベンジャミン・フランクリンは
「独身者は片刃の壊れたはさみのような不完全な生き物だ」
と述べたが、今ではそんな考えは時代遅れだという若者が多い。
若者たちは「一人でもいくらでも人生を楽しめる」と信じている。
だが、年を取って蓄えがなく家族もいなければ、寂しくつらいのが人生だ。
5-6人に1人の子どもが未婚で生涯を終えるとの予測に、親たちはがっかりせざるを得ないだろう。
』
【 見えない歪み 】
_